2014/12/06

原点は誇張と描きやすさ

アニメや絵をかくときはやはり書きやすさ

正直に言ってしまうと、両足で立っているポーズより、S字のように重心の位置が分かっているほうが描きやすいのです。アニメーションっぽい画というのは、この「描きやすい」というのもポイントになっています。
いくら、リミテッドアニメで枚数が少なくなったといえども、大量に作画をしなければアニメーションは作れません。そのため、より早く、より描きやすいポーズを求めていくうちに、日本のアニメーションならではの独特のポーズが生まれてくるわけです。
S字なら実写(実際の人間)でもよくみられると思いますが、動きを作るときには、人間の全身のみならず、手とか指先までその演技に合わせるわけです。

2014/12/05

キャラクター表でもポーズに工夫を

立ちポーズに見る独特のスタイル

横の絵を見てください。立ちポーズの場合、たいてい

はどちらかの脚に重心がかかっています。また、
この方が描きやすいのです。
ちなみに、アニメを制作する際にはまず、キャラクター表とかイメージイラストを何枚か描きますが、コスチュームデザインのみならず、個性や性格を表すためにも各キャラのキャラクターに合わせたポーズをとらせます。キャラクターは役者なので当たり前のことなのですが、新人アニメーターは動かすことに精いっぱいで、個性のある演技までは頭がまわりません。そのためのキャラクター表でもあるのですが、これは良い意味でも悪い意味でも記号化された動き(演技)とポーズになります。
それぞれのキャラクターの立ちポーズがちがっていて、それぞれの立ちポーズがキャラクター個々の性格を表していますね
また、アニメーターの描く立ちポーズで一番多いのは片足に重心を載せたポーズで、特に女の子キャラによく見られます。フィギュア化されたアニメキャラは、さらに「らしく」見せるためこのポーズを極端に誇張しています。この重心がかかったポーズは、特に美少女キャラでなくてもとる立ちポーズですが、一部の作品を除いて、3DCGではあまり見かけません。いわいゆる「オタク」系のキャラのイメージが強すぎてさけられているのでしょうか……その3DCGであえてこのポーズをとらせてみたらどうでしょうか
この片足に重心がかかっているポーズは、アニメーションのキャラクターだけではなく、モデル業界でも基本のポーズとして通用しているものです。首から上の頭と胴体、それと腰から下の脚に角度とひねりを別方向にした、S字またはZ字のポーズといわれるものです。フィギィアにみられるように、そこの角度がきついほどアニメや漫画きゅらに使われ、リアルキャラほど角度は緩やかになります。
また、体重が乗っている側の脚を「ベーシックレッグ」、そして自由に動かせる(たいじゅうがのっていない)側の脚を「ショーレッグ」といいます。同じS字のポーズをとっていても、このショーレッグのポーズの取り方を変えていくことで、各キャラクターの個性、性格などを出していくことができるようになります。
ところで、新人アニメーターでは、まだまだデッサンの苦手な人がいるのですが、そんな人の場合、よくこの段階でつまずいてしまうのです。
そういう人へのアドバイスとしては、頭(または鼻)の位置とつま先の位置に気を付ければ第1段階はクリアできるということです。それから、歩きの時と同じように、足首が肩幅(または頭)より外側になると人間は立っていることができなくなります。これは、実際自分でやってみるとよくわかるはずです。

2014/12/04

キャラクター表でもポーズに工夫を

動き途中の絵と動かすための絵


フィルムだろうが、デジタルだろうが、2Dアニメーションも3DCGも実写だって、基本は1枚1枚違う画像を連続表示することでムービーになっています。「目」で見る限り「時間」というものがある限り、それ以外の動画の表現方法はありません。
アニメーションのキャラクターをフィギィアと比較するものではないといっても、やっぱりアニメは動く「1枚」の画をたくさん描くことになります。「のこし」、「ため」みたいな動かす技術も結局1枚の画像になりますよね。改めて考えてみると、表示の時間と画像枚数が違うだけで実写とアニメのような動きの違いが出るものでしょうか。
実写の映像を「コマ抜き」してテレビアニメのようにリミテッドにしても、やっぱりアニメのような動きにはならないんですね、これが。それは実写だから当たり前なのですが、アニメーションではコマが足りなくても特有のキャプチャされたかのような滑らかな動きを作れます。逆にいくらリアルに描いても、降るアニメであっても実写のような動きにはなりません。何が違うのでしょうか?
結論を言ってしまうと、日本の2Dアニメーションには独特のポーズの取り方(動かし方)というか画の描き方というものが存在しています。単純に動かすための理論・理屈ということよりも、アニメーターの求める「かっこよさ」というものに近い感じで、それはポーズだけではなく構図の取り方やカット割りにも出てきています。これは、リアルが得意のアニメーターやコミカルが得意なアニメーターに限らず、それぞれの個性出しつつも作品に関係なく共通するものです。