意外と知られていないキャラクター表の重要度
「らしさ」を表現するキャラクターのポーズを見つける
「模写」することの本当の意味
まずはこの画のキャラクターのポーズ例を、ざっと見ていってください。それぞれキャラクターの性格が出ています。女性の場合男性キャラクターのように体格差がない分、ポーズには特に気を使います。おとなしい性格化活発なのかポーズだけでもわかりますよね。アクション系キャラクターのように、はでなアクションが加わると小物を持たせなくても職業や役柄もわかってくるようになってきます。逆の見方をすれば、ポーズや動きもキャラクターデザインの一部なのです。それを知るために見キャラクター表(設定書)や広告にもよく目を通してみてください。みな、キャラクターの個性がよくわかるポーズをしているはずなのです。学生の中には模写を良しとせず(人まねの卑怯なやり方と考えているらしいのですが)、あくまで自分流の描き方にこだわる人が少なからずいます。しかし、私たちプロにとっては絵柄を映すのではなくポーズの勉強のために模写をします。中には「ウソパース」や腕や脚を「誇張」した、デッサンの先生に見せたら怒られそうなポーズをとるキャラクターもいます。これはアニメーターも承知の上で、より「らしく」、より「おもしろい動き」にするためにわざとやっていることなのです。つまり、すべてわかってやっているのです。必要とあればキャラクター表のそれよりも、カットやシーンごとにもっと誇張して描いてしまうことも多々あります。アニメーションの面白さってストーリーのみならず、動きののみならず、キャラクターデザインのみならず……それぞれが微妙に絡んでいますね。
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