2014/12/05

キャラクター表でもポーズに工夫を

立ちポーズに見る独特のスタイル

横の絵を見てください。立ちポーズの場合、たいてい

はどちらかの脚に重心がかかっています。また、
この方が描きやすいのです。
ちなみに、アニメを制作する際にはまず、キャラクター表とかイメージイラストを何枚か描きますが、コスチュームデザインのみならず、個性や性格を表すためにも各キャラのキャラクターに合わせたポーズをとらせます。キャラクターは役者なので当たり前のことなのですが、新人アニメーターは動かすことに精いっぱいで、個性のある演技までは頭がまわりません。そのためのキャラクター表でもあるのですが、これは良い意味でも悪い意味でも記号化された動き(演技)とポーズになります。
それぞれのキャラクターの立ちポーズがちがっていて、それぞれの立ちポーズがキャラクター個々の性格を表していますね
また、アニメーターの描く立ちポーズで一番多いのは片足に重心を載せたポーズで、特に女の子キャラによく見られます。フィギュア化されたアニメキャラは、さらに「らしく」見せるためこのポーズを極端に誇張しています。この重心がかかったポーズは、特に美少女キャラでなくてもとる立ちポーズですが、一部の作品を除いて、3DCGではあまり見かけません。いわいゆる「オタク」系のキャラのイメージが強すぎてさけられているのでしょうか……その3DCGであえてこのポーズをとらせてみたらどうでしょうか
この片足に重心がかかっているポーズは、アニメーションのキャラクターだけではなく、モデル業界でも基本のポーズとして通用しているものです。首から上の頭と胴体、それと腰から下の脚に角度とひねりを別方向にした、S字またはZ字のポーズといわれるものです。フィギィアにみられるように、そこの角度がきついほどアニメや漫画きゅらに使われ、リアルキャラほど角度は緩やかになります。
また、体重が乗っている側の脚を「ベーシックレッグ」、そして自由に動かせる(たいじゅうがのっていない)側の脚を「ショーレッグ」といいます。同じS字のポーズをとっていても、このショーレッグのポーズの取り方を変えていくことで、各キャラクターの個性、性格などを出していくことができるようになります。
ところで、新人アニメーターでは、まだまだデッサンの苦手な人がいるのですが、そんな人の場合、よくこの段階でつまずいてしまうのです。
そういう人へのアドバイスとしては、頭(または鼻)の位置とつま先の位置に気を付ければ第1段階はクリアできるということです。それから、歩きの時と同じように、足首が肩幅(または頭)より外側になると人間は立っていることができなくなります。これは、実際自分でやってみるとよくわかるはずです。

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