2014/12/17

キャラの特徴となる動きや表情


キャラの特徴となる動きや表情

かなり昔の某有名野球アニメを思い出してみましょう。投球中のモーションの中で、カットバックとして主人公やライバルの顔がアップで映り、長々と喋っていました。ときには、1球投げるだけでも30分かかったり、後にパロディになるくらい目から炎がでたり、汗だくで涙を流していたりしていました。よいか悪いかは別にしても、とても表情豊かでしたね。あの作品であの表情のアップのシーンがなかったら、ヒットしたかどうかはわかりません。いやヒットしなかったでしょうね。
これは極端な例ですが、表情のアップは作品を左右する大事な要素で、演出家と監督の腕の見せ所です。ストーリーがよい、キャラクターの恰好がよい、設定やデザインが良いというほかに、見せ方がよい、気演出が面白いという見本です。専門学校では、大半の学生に演出ってなんですか?と質問されるのですが、中には演出を教えていないのに濃いムービーを作っている学生がいます。聞けば、パロディじゃなく登場キャラの気持ちを前面に考えて作ったらこうなっただけということでした。それがその人の演出の1つなんです。
また、動きについてもいえることがあります。現実にはありえない魔球や打法などが特徴にもなっています。デフォルメされた画面いっぱいのアクションや極端なパースが面白さを引き立てています。しかし、こういった作品を作るのがすべて正しいといっているわけではありません。表情があるから面白くなるとも言えません。アニメーション作品をゲーム化した時の失敗はこういったところにいくつか原因がありますが、次は1つ違う例を考えてみましょう。

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