野球のアニメとテレビ中継 それぞれの画像の違いを比べる
リアル、という言葉の真意は?
実は私も野球ゲームは好きですが、面白いのはデフォルメしたマンガのキャラクターより、リアルなキャラクターのほうが「表情豊か」と感じるのです。これはキャラクターデザインの仕事から見ればデフォルメキャラは記号でしか描いていないから同然のことで、その表情でさえ記号でしかありえません。かたやリアルなキャラクターはデザインがリアルというより、キャラクターの「個体差」として「動きもリアルに描こう」としているのです。野球のテレビ中継を見ているいないで据え方は変わってきますが、見ていない人でも動きの違いは認識できます。テレビの野球中継では、だれが投げるのか、だれがホームランを打ってくれるのかがドラマになります。結果として好きなチームが勝てばもちろんよいのですが「誰が」何をやったのかが面白くなるのですね。1時期、野球選手の形態模写が流行りました。モーションだけでどの選手かがわかるというもので、リアルな面白さのほかにも、誰だかわかるということ、これが大事だったんですね。リアルというのは「動き」ではなく、「キャラクター自体」のことです。野球選手という実在のキャラクターがいるという前提がありますが、アニメキャラもそれぞれの個性があってこそのドラマです。デザインやモーションがマンガ的だから面白くなるとは限りません。リアルでもデフォルメでも、そのキャラクターの違いがなければいけないのです。このキャラクターの個性とは、演技ともいえます。
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