演技の1つ「表情」の設定
キャラクター設定をするにあたって、もう1つ大事なことがあります。動きを作る(演技をさせる)にはキャラクターがその時に「どんなかんじょうでいるかをかんがえなければいけない」のですが、そのためにキャラクター表には、「表情集」というものも作られています。
各キャラクターごとに笑った顔、怒った顔、悲しい顔など、少なくとも6パターンぐらいの表情が描かれています。これらの表情集は、キャラクターデザイナーが原画を描く人のために、「このキャラクターはこんな怒り方をしますよ、こんな泣き方をしますよ」などと指定や参考のために描いたものです。キャラクターによって性格が変われば、その動き(演技)も変わってくるわけで、それぞれの演技の癖も伝えるのに必要な設定になります。さらに言うと、2Dのアニメーションは3DCGと違って立体ではないので、角度の違いの絵は自分で描かなければならず、この「表情集」は立体的にキャラクターの出材を見せるのに非常に大事なポイントとなるわけです。つまり、2Dのアニメーターにとって動きを作るということは、立体を理解して形をとれる(画が描ける)ということにつながるわけです。