2014/11/15

演出。そして役者になろう!

ところで、【モーション】とは【動き】のことを言います。一方【アニメーション】は動くだけではなく、【いきている】、【生命を持っている】ということまであらわしています。そのキャラクターがどんな正確で、どういう演技をするかなど……。それをあらわすのが【アニメーター】であり、それを考えるのが【演出家】といえるのです。こうして、いきているキャラクターを目指して感情表現まで含めたアニメーションを作ろうと思ったら、3DCGの場合では、指先はもちろん、上半身のひねりや、胸、腹、腰、首、肩が自然な形で動くようなモデリングが必要になるということがわかってもらえると思います。一方、2D差にメーションの場合でも、概念として、こういった人間のモデリングをわかっていれば、描くときに重宝するでしょう。ところで、もっともっと上手なアニメーターになると、実写の役者さんと同じように独特の兄みエー所ん、つまりその人ならではの個性的な動かし方が画面に出てきます。そして、「ああ、○○動かし方と演技だ。うまいなぁ.......」と、その独特さが魅力になり、キャラクターにさらに厚みが増すことになるのですね。
ほかに、ヒロインの女らしさ、かわいらしさ、1つ1つの仕草に惚れ込み、そこからアニメーションやキャラクターが好きになることもあったりしますね。そういう形で制作者が見えるのはかまわないわけですが、そこまでの達人になるのはなかなか大変なものです。
 
ちなみに、アニメーション作品を見るだけのファンの人にとっては、大好きな女の子キャラを描いているのが、不精ヒゲのゴツイおじさんだったりすることに失望するかもしれませんね。「えーっ○○ちゃんはこんなおじさんが描いているのー」って。しかし、それこそがアニメーターの本懐なのかもしれません。絵がき手の姿を感じさせることなく、キャラを見事に活かすことができているのですから。
ところで、新人のアニメーターが、ベテランアニメーターからよく言われる言葉に「画が硬い」というのがあります。この言葉の意味はそのキャラクターの演技がうまくできていないということです。つまり、そこで指摘されているのは、絵の上手下手ではなく、動きがよくないということなのです。この言葉は、動画ではない一枚絵に対してでも使われます。動きがよくない、それはいきている人間として自然な動きになっていないということです。
自分のキャラクターの動きを改めて観察してみてください。キャラクターは人間としていきていますか?

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